1966-11-08 第52回国会 参議院 公職選挙法改正に関する特別委員会 閉会後第2号
○説明員(日原正雄君) これは選挙制度審議会でも申し上げたわけでございますが、警察は現行法のもとで違反取り締まりを公正に行なうという立場でございますので、立法政策的な問題につきましては警察としての意見は差し控えさしていただきますけれども、ただいまお話しの戸別訪問を自由にした場合にほかの犯罪の検挙がむずかしくなるかどうかという問題でございますが、これは戸別訪問を端緒としてそこから買収、供応等の実質犯に
○説明員(日原正雄君) これは選挙制度審議会でも申し上げたわけでございますが、警察は現行法のもとで違反取り締まりを公正に行なうという立場でございますので、立法政策的な問題につきましては警察としての意見は差し控えさしていただきますけれども、ただいまお話しの戸別訪問を自由にした場合にほかの犯罪の検挙がむずかしくなるかどうかという問題でございますが、これは戸別訪問を端緒としてそこから買収、供応等の実質犯に
○説明員(日原正雄君) お話、いろいろございましたが、実は一つの問題は、やはりいろいろ文書を配りましても、あるいは集会、旅行等の問題でありましても、その文書の数量、頒布先、内容、集会の時期、参加者の範囲、内容というような、いろいろな面から見て、次の選挙で当選をはかる目的をもってする、投票を得るための行為ということが、いろいろの点から認められるかどうかが一つの争点になるわけであります。そういう点で、お
○説明員(日原正雄君) 警察として現在まだ十分に把握はいたしておりませんが、ただ、さしあたり、違反行為の容疑ありとして警告した事案が幾つかございます。十月十四日現在で、総選挙関係で二十九件、統一地方選挙関係で四十二件、警告をいたしております。
○日原説明員 いろいろ情報を集めておる最中でございます。
○日原説明員 告訴の形の書面を持ってまいったようでございます。なおその際、犯罪事実の親告になっておりませんので、口頭でいろいろお聞きいたしたわけでございますが、十分な説明ができなくて、そのままその書類は持ち帰ったようでございます。
○日原説明員 今月の八日に日本バナナ加工卸売団体総連合会の会長が警視庁の捜査二課を訪れまして、日本バナナ輸入組合の問題で告訴したいという申し出がありました。しかし、その内容が犯罪事実の親告とは認められなかったので、いまだ受理しておりません。
○日原説明員 これは吉田候補の説明によりますと、十二日の午後十時ごろ吉田市会議員の母の死亡に対するお悔やみのため、布部落に向かう途中下ノ加江の友人宅に寄った、こういうふうに言っております。ただ、吉田候補は、選挙運動の目的で行ったものではないということを強く主張しておりますし、しかし、また一方から見ると、かなり相違した見方が出てまいりますので、この点は現在慎重に事実調査を行なっておりますが、まだ真相がつかめておりません
○日原説明員 第一の問題につき、ましては、当日の問題といたしましては駐在巡査が参りましたとき三、四人、それは候補者自身の選挙運動員であったようでございまして、そこで妨害的な行為を駐在巡査は現認しておりません。それから署から行きました自動車は、途中で帰ってくる候補の車と一緒に合流をいたしております。それから吉田候補自身が事情を聞かれまして、暴行、脅迫を受けておらない、ただ不安を感じておるという状況でございましたので
○日原説明員 県から報告のありました事案の経緯について、一通り御説明申し上げたいと思います。 最初の問題でございますが、八月の十三日の三時十五分ごろに、高知県の清水警察署に、吉田候補自身から電話で、自分は市長の吉田です。下ノ加江農協の近くで岡林派と思われる五、六人のチンピラ風の若い男に取り巻かれて通行を妨害されて困っているからすぐ現場に来てほしい、こういう連絡があったわけでございます。そこで清水警察署
○説明員(日原正雄君) 警察としては、業務上過失ありという確信を持っております。その内容についてちょっと申し上げるのははばかるのでございますが、まあそういう状況でその薬じゃなければならなかったかどうかという問題、ほかに服用させるような錠剤がなかったかどうかという問題、あるいは、飲ませるときの状況が無理にそういう形で飲ませなきゃならぬような状態にあったかどうかという点が問題になるわけで、その点で私どもは
○説明員(日原正雄君) 実は、問題は、過失ありや否やという点が問題なわけでございます。また、被疑者にもいろいろそこに弁解する点があるわけでございます。この点が論争の内容になりますので、いままだ地検で未処理の状況でございますので、結論が出ますまで差し控えさせていただきたいと思います。
○説明員(日原正雄君) この事件は、山出絢子という小児科の医師でございますが、以前から治療していた被害者土屋誠(九カ月)、これを診察いたしまして肺炎の疑いありと認定して、その炎症を押えるために、ことしの三月の十八日午前十時ころ、診察室で三共製薬の製品のタオシン一個を水にぬらして服用させようとしたが、服用をいやがるので、頬や鼻をおさえ、水とともに口内に入れ服用させたところ、同錠剤が咽頭部に嵌入して窒息死
○日原説明員 私、全国的ないまの駐在所修理費等の関係をよく知りませんが、一応全国の警察署の派出所、駐在所等について、土地なりあるいは建物なりというものを地元から提供を受けて無償で使用しておるというような場合は、ある程度いまもって残っておるわけでございます。あるいはモーターバイクなどについても、所有権は市町村にあって、それを無償で使用さしてもらっておるというような状況のところもあるように聞いております
○日原説明員 この前もそういうお話があったのでございますが、警察後援会というものの存在は私どものほうは存じておりません。
○日原政府委員 熊本県の三名市長選挙関係では、川原派の買収事件として、六月十四日までに百四十二件、百三十一名、これを買収罪で立件送致いたしております。そのほかに参考人として六十二件、六十二名がございます。これは被買収金の小さなものであります。立件送致した百三十一名のうち警察が逮捕した者は二十一名、検察庁が逮捕した者が二名、合計二十三名で、そのうち二十二名が起訴されております。残り一名は、私どもの報告
○日原政府委員 警察は犯罪捜査をすることが当然の職務でございますから、手数がかかりましてもやらなければならないことは当然のことでございます。それを不服がましく言ったことがあるとすれば、非常に間違いでございまして、当然やらなければならない。ただ、いろいろたくさん仕事があることは事実でございます。 それから町長から、警察後援会——その間どんなような金が防犯関係か、その他の交通安全のために出ておるのか知
○日原政府委員 今回の捜査につきまして、警察としてはお話しのような偏見を持って捜査をしたようなことはございません。親族の方々に被疑者の逃走先を聞いた点は、これは被疑者が最初北海道に逃走いたしましたときに捜索願いが出ておるわけでございますが、その後一たん家へ帰っております。そしてまた逃走をいたしておるわけでございます。その間かくまわれておったというようなこともございまして、親族が逃走先を知っておるのじゃないかというような
○日原政府委員 現在やっております中で一番規模の大きいものとしては、兵庫の山口組関係の事件、それから熊本の土建暴力に関連した事件というようなものがございます。そのほか東京都の警視庁でもやっておるのでございますが、一応非常に大きく騒がれ、また検挙者も多いというところで申しますと、兵庫県、熊本県というようなところがさしあたりのやっておる最中の事件でございます。
○日原政府委員 あの当時も問題になりましたように、問題は、暴力団というものの定義が非常にむずかしいわけでございます。一応、集団的に、また常習的に暴力的な不法行為を行なうおそれのある団体というふうに定義しておるわけでございまして、一応そういう趣旨でもって警察が考えておる暴力団あるいは暴力団員というものは、名簿があるわけでありまするけれども、その認定なり認定基準というものがはっきりしないがために、これを
○日原政府委員 警察庁で一昨年以来暴力団取り締まりの強化対策要綱をつくりまして、それに基づいて警察の重点目標の一つとして暴力団取り締まりを続けてまいっておるわけでございます。 最近の暴力団の傾向でございますが、暴力団体数は約四千団体十五万人と一昨年に比較いたしまして昨年は減ってまいっております。また数百団体が解散を表明いたしております。しかし社説にありましたように、その解散団体は暴力団全体からいたしますればごくわずかでございます
○日原政府委員 吉原三郎町長につきましては、選挙違反のほうでは被疑者としてこれは立件いたしております。こちらの背任、事後収賄の点については、捜査の点は聞いておりません。
○日原政府委員 現在までこの事件の関係につきましては、関係者三十一名の取り調べを行なっておりますが、内容については結論が出ますまで申し上げかねるのでございます。
○日原政府委員 お話のような町政刷新議員連盟から三月二十四日に二件の告発がございまして、お話の後にあります選挙違反の関係につきましては、被供応被疑者百三十三名、供応被疑者二名ということで、合計百三十五名を買収事犯で六月八日検察庁に送付をいたしました。 それからお話の前にあります聯合紙器株式会社関係の刑法背任罪並びに事後収賄罪の告発につきましては、現在捜査を行なっておる最中でございます。近く結論を出
○政府委員(日原正雄君) 杉山さんの家を、最初に行ったときですが、教えられたときに、その家へ行きますと、「杉山元三郎」という表札がかかっていた、それで声をかけたけれども応答がなかった、そこで裏に回って男の子に聞いたと、こういう状況でございます。
○政府委員(日原正雄君) 二人杉山というのがおりますので、最初に行ったところは杉山元三郎——孫亨鎬でございます。それからあとに行きましたのが杉山こと崔龍国でございます。
○政府委員(日原正雄君) 報告を受けております横須賀市の事件の概要を御説明いたしたいと思いますが、五月の十三日の午後二時四十分ごろ、横須賀署の指令室に電話がありまして、「いま長浦の朝鮮人部落の杉山という者が、奥さんを殺して荷づくりしているところです。すぐ来てください」という男の声で一一〇番があったわけでございます。で、「あなたは」と、こちら側で聞き返しますと、「隣の長島です」と、こう答えましたので、
○日原政府委員 選挙違反につきましては、私どもも、早く処理する関係と適正な処理という意味から、検察庁と十分連絡をとってやっておるわけでございます。それからほかの地区にも同様な違反があることも考えられるわけでございます。お話に何か資料を提出してあるということでございますが、その点私どもは聞いておりません。もし証拠となるような資料があれば捜査に当然着手すべきものと思いますけれども、どのような資料が提出されておるのか
○日原政府委員 前回多少数字で申し上げたのでございますが、その後ふえましたのであらためて数字を申し上げたいと思います。 この事件で川原派の違反として二百四名になりますが、そのうち被供応額の零細な者等を七十一名除きまして百四十件、百三十三名を立件送致をいたしました。いずれも買収ということでございます。その百三十三名のうち、ただいま御説明の数字と一名だけ食い違いますが、私どもの報告を受けておりますのは
○日原政府委員 やはり暴力取り締まりという事柄でありますと、組織を根絶するということが中心でなければならないわけでございます。そういう意味で、首領、幹部級の検挙ということに特に重点を置いておるわけであります。だんだん首領、幹部級の検挙がふえてまいりまして、従来は百人のうち八人ぐらいが首領、幹部級であったものが、最近では一割二分くらいのところまで首領、幹部級の検挙が伸びた。ただ、御承知のように、刑事責任
○日原政府委員 お話のように、暴力団全体といたしまして年間約五万人を検挙いたしているわけでございますが、その大部分は軽い処罰ですぐまた社会に戻るというのが現状でございます。そういう面もございますが、最近やはり暴力追放の世論の影響もあったことと思われますが、だんだんに保釈の条件あるいは科刑というものが重くなってきつつある傾向がございます。さらにこれを進めていってもらわなければならぬ。そういう点を進めていってもらうためには
○日原政府委員 一昨年から暴力団取り締まりを特に刑事警察の中心の議題として強力に進めてまいってきたわけでございます。いまお話しのとおり、一部解散をしたものもございますが、しかし依然として中には擬装のものも見られますし、また大多数のものは依然として組織を温存しておるわけでございます。そういう意味で、やはり暴力団取り締まりということは粘り強く根気よくやっていかなければならないというつもりで、現在暴力団の
○日原政府委員 ほかの地区にも疑いがあるというお話でございますが、現在の熊本県警の捜査力でもって決して不足いたしておるとは思いません。お話のように大体一カ月くらいのうちに選挙違反事件は終息するのがたてまえでありますので、多少延びておりますが、さらに徹底的にやるように指示はいたしたいと思います。しかし、ただ問題はやはり証拠の関係がつかめませんとなかなか検挙が伸びません。その点に悩みがあるわけでありますが
○日原政府委員 すでに逮捕いたしました者の中に、玉名病院の事務員が二名入っておりますという関係もございますが、しかし、それ以外の面につきましても、買収資金の出所ということで追及していかなければならない面もあると考えておりますので、必ずしもそれに限定しては考えておりません。
○日原政府委員 玉名市の市長選挙における買収事件につきましては、川原派の違反で逮捕二十名、うち起訴八名、それから不拘束で取り調べいたしました被疑者が百五十二名、そのうち七十五名を送致いたしております。それから橋本派の違反で逮捕一名ということでございます。 事件は後援会長、それから婦人会会長その他玉名市内の各地区責任者に買収資金として相当な金額を供与した、そういう関係で買収の被疑者、被買収の被疑者を
○日原政府委員 本件につきましては、今月に入ってから千葉大学から捜査してもらいたいという文書でもって申し入れを受けておりますので、これは事実上の告発であろうというふうに考えております。それまでの関係につきましては、これは犯罪ありと思料するという段階には当てはまらないと考えております。
○日原政府委員 この点につきましては、徳島の警察で背任容疑で捜査を行ないまして、本年の二月二日に徳島土木事務所の当時の用地係長を逮捕いたしまして送致いたしました。現在なお捜査は継続中でございます。この逮捕した者はその後検察庁の取り調べも受けまして、処分保留ということで身柄は釈放になっております。 この事件の捜査の問題でございますが、やはり私どものほうも捜査を早く完結いたしたいのでございまするけれども
○日原政府委員 虚偽公文書作成不当行使です。
○日原政府委員 警察の方としては、一応本件については、虚偽公文書作成不当行使で検察庁に送ったわけでございます。結局横領罪、背任罪という問題が成り立つかどうかという問題になりますと、被疑者自身の問題というものが間にはさまってくるわけでございまして、その面から不法領得の意思なりあるいは本人が損害を与える目的なり、そういうものをいろいろ外形的見地から判断し、また被疑者の供述等から判断をいたすわけでございますが
○日原政府委員 これは偽造という犯罪の面から考えてのお話になりますと、支部長が支部長の印鑑を押した、それは内部のいろいろな統制問題は別としてございますが、偽造かどうかという犯罪の面から申しますと、これは内部関係は別問題といたしまして、偽造という問題は起こらない。
○日原政府委員 公印であろうと私印であろうと、不正使用ということになりますと、権限がないのに使用したということが問題なわけでございまして、支部長が支部長の意思で使用した場合に、これが偽造だというような問題は起こらないわけでございます。ただこの場合には、内容虚偽の公文書を作成したという意味では、これは犯罪になりますけれども、内容の虚偽でない、真実借りる意思で借りたという形になりますと、文書偽造という面
○日原政府委員 教育界のことであるだけに私どもも慎重に、また同時に徹底的に調べるつもりで捜査をいたしたわけでございますが、お話のとおり、捜査の結果虚偽公文書作成、同行使、まあ幇助も含めまして、三月七日に地検に送致をいたしたわけであります。お話の、他の犯罪の面でございますが、これにつきましては、先ほど来お話のありましたように、詐欺あるいは横領というようなことになりますと、不法領得の事実と不法領得の意思
○日原政府委員 お話の趣旨がよくわかりませんが、ここでお話しされたことは公開の席で言われておることでありますし、速記録もあることでございますので、その面では秘密は保てないと考えます。その面以外の面について、私ども捜査いたしますのについては、できるだけ秘密は守ってまいりますけれども、関係者にはやはり知れてまいる事柄でございます。そういう限度においてならお聞きできるわけであります。
○日原政府委員 私のほうの問題ではございませんので、聞いておりません。
○日原政府委員 警察の選挙取り締まりにつきましては、お話のように買収、供応あるいは公務員の地位の利用というようなものを重点的な取り締まり対象として特に力を入れて捜査するたてまえにいたしております。ただ言論、文書などにつきましても、違反行為がありますと、やはりあれを取り締まれ、これを取り締まれというような声もあるわけでございます。また、私どものほうで認知した場合もあるわけでございます。これを取り締まらないわけにもまいらないわけで
○政府委員(日原正雄君) 直来、判例に出ましたようなものにつきましては、判例に出ますつど、その次の選挙のときにあらためてまたその内容を説明しておりますが、新しく出てきた問題、新しいこれが違反になるかどうかという問題がときどき出てまいるわけであります。そういたしますと、私どものほうで、もちろん法務省なり選挙区のほうとも連絡をとりながら、新しい事案についてのそれは具体的な問題になります。このポスターがどう
○政府委員(日原正雄君) この選挙違反の取り締まりについても、主体はやはり都道府県の警察本部がやるわけでございますので、警察庁のほうとの関係はどういうことになるかと申しますと、一つは全般的な取り締まり方針と申しますか、というようなものを選挙の始まります前に会を開いて指示をいたします。これは抽象的な方針の指示、あるいは手続の指示、あるいは解釈の指示等でございます。 それからいま一つは、法律問題がありまして
○政府委員(日原正雄君) これは私どものほうで検挙して送致した件数、人員でございますが、その後の処理の状況は法務省が統計をとっておりますので、私のほうは正確な統計を持っておりませんのですが……。